理学療法士ランナーのラン&ワークブログ

40代子育て中おじさん理学療法士ランナーの練習日誌とサブ4を目指す初心者へのランニングに役立つリハビリの知識を中心とした日常の記録

リハビリ勉強ノート③ 遅発性筋痛症(いわゆる筋肉痛)について

今日はランニングお休み。略してラン休日。

 

おうち🏠筋トレをやります。

 

年のせいか遅れてきた一昨日の30km走の筋肉痛が微妙に痛い・・😓

 

ptakitaro.hatenablog.com

 

自分で年のせいと言いつつ実は

筋肉痛は年をとって遅れてくるということはありません。

 

そう今日のリハビリ勉強ノートは痛み第2段

遅発性筋痛症(いわゆる筋肉痛)について

 1段目はこちら

 

ptakitaro.hatenablog.com

 

もうお気づきかと思いますが筋肉痛は医学的には遅発性筋痛症

といいます。

年をとったら遅れてくるというのは、年をとったせいで筋肉に十分な負荷をかけられるほどの運動ができず、筋線維の損傷が少ないことが原因です。

筋線維が損傷を起こすと筋逸脱酵素が徐々に漏れて、それが炎症や破壊を引き起こし腫脹や痛みを引き起こすのですが、その血中濃度が高くなるのが遅いため遅れて痛みが起こることになります。

筋肉の収縮には

  • 短縮性(求心性)収縮:筋線維が縮む収縮
  • 等尺性収縮:筋線維の長さが変わらない収縮
  • 伸張性(遠心性)収縮:筋線維は収縮する方向と反対に伸ばされる収縮

があります。(他にも分類の仕方はありますが )

このうち筋肉痛を引き起こすのは伸張性収縮が中心です。

縮もうとしているところを無理やり引き伸ばされる状態なので当然筋線維がちぎれやすいのが想像がつくのではないでしょうか。

ランニングでいうと下り坂での大腿四頭筋(太もも前の筋肉)です。

大腿四頭筋は膝を伸ばすの働く筋肉ですが、下り坂では体重を支えながら膝がガクっとならないようにゆっくりと曲げながら支える必要があるため、伸ばすために収縮しながら実際には体重により曲がる方向に動いていることになります。

 これが伸張性収縮!

ちなみに遅発性筋痛症は3~7日で改善します。それ以降も痛いようでしたらケガしてますよ!

ちなみによく筋疲労で語られる乳酸は筋肉痛には全く関係がありません。

 早く治すには微細筋損傷を悪化させない程度の運動での循環改善、適切な栄養摂取(やはりタンパク質(アミノ酸)が大事)、炎症を鎮める外用薬などが良いと考えられます。安静も良いですがパフォーマンスを考えるとアクティブレストの方がよいでしょう。

上手に筋肉痛とつきあっていきましょう。