リハビリ勉強ノート18 暮らしで役立つ心理学4
予告通り今日はランオフ。
暮らしで役立つ心理学第4回です。
前回はこちらから
1.誤前提提示
相手が頼みごとを引き受けるのがすでに決まっている前提で話を持ちかけ、二者択一で選択肢を選ばせるものです。
リハビリだと「今日は歩く練習をしませんか?」と声をかけるのではなく、「外を歩く練習をするのと、廊下を歩く練習するのとどちらがよいですか?」と声をかけます。
既に前提がある状態で話すとこちらの要望を聞き入れてもらいやすく、また自己決定することで自主性を引き出すことができます。
2.片面提示・両面提示
対象のメリットのみを強調することを片面提示、メリットとデメリットの両方を伝えることを両面提示といいます。
一般的には両面提示のほうが相手から納得も信頼もしてもらえて、長期的には効果が高いといえます。
医師のインフォームドコンセントでも両面提示が使用されます。
これらは相手による使い分けが必要で、深く考えない人、考えたくない人には片面提示が有効です。
病院では患者さんの中にも「先生にすべてお任せします」と言う方がいらっしゃいますが、深く考えて選択するということは重大な決定であればあるほど精神的な負担は大きくなります。
片面提示であえてデメリットを見ないことで意欲が増す場合もあります。
また、両面提示を行う場合は基本的には悪い面を先に伝える方がより効果的です。
3.文脈効果
交渉ごとを進める上で、一見それとは関係ない前後の文脈が実は心証や反応に大きく影響していることが示されておりそれを文脈効果と呼びます。
趣味でもなんでも相手が気持ちよく話せる状況を作ってから進めることが、物ごとを進める上で有効と言えます。
雑談って意外と大事ですね。
また運動の後食事だとか、運動の後お風呂だとかスケジュールを定番化することで、行動の文脈ができていると目的としていることに対してより良い反応を引き出すことができます。
引き続き
からでした。