リハビリ勉強ノート19 暮らしで役立つ心理学5
今日もランオフなので、もう今回で5回目になります暮らしで役立つ心理学シリーズ
以前の記事はこちらから
1.心理的リアクタンス
説得に対して態度や意見が変わらず、抵抗が高まってしまう心理作用の一つです。
人は説得を受けると自分の自由が制限されると感じ、説得とは逆のことをすることで、自由を感じようとする傾向があります。
上下関係やリハビリであれば患者さんとの関係であっても、頭ごなしに指示をするのではなく、一緒に考える、行動するという姿勢で取り組めるといいですね。
2.ドアインザフェイス
相手に頼みごとや要求を受け入れてもらうテクニックの一つです。
訪問販売でよく使われる手法なのでご存じの方も多いかもしれません。
最初に現実的でない大きな要求をして、それを相手に断られたら、要求するレベルを下げた妥協案を提示する方法です。
これは僕も臨床の場面でよく使います。最初の歩行訓練の際に「どれくらいの距離歩けそうですか」と尋ね、多くの方は「やってみないと分かりません」と答えるので、今度は実際の距離を見せて「100mぐらい歩けそうですか」と尋ねます。
そうすると初めての訓練だと「それはちょっと・・」となるので、「では10mから20mぐらい歩けるところまで行ってみましょう」というとだいたい承諾してもらえます。
これは最初の条件と比較するとマシで、相手が譲歩してくれたからやろうという返報性の法則が応用されています。
ちなみに10mでも無理そうという場合には自身で行けそうな距離を決定してもらい義務ではなく挑戦してもらうようにしています。
10mから20mとしているのは片側1車線から2車線の道路幅のだいたいの距離で、これも「訓練の前に信号を渡るのに必要な距離ですよ」と伝えます。
これは理由があるからというわけで承諾してもらいやすくなるカチッサー効果の応用です。
ちょっと長めの例を上げましたが、これは臨床場面だけでなく生活の数々の場面に応用できるので取り入れてみて下さい。
3.クライマックス法・アンチクライマックス法
何かを説明したり、説得したりする際に最後に結論を提示するのをクライマックス法、結論を先に提示してから説明するのをアンチクライマックス法といいます。
関心を持っている相手にはクライマックス法が有効で、女性は一般的にこの話法を好むといわれています。
また、関心の持っていない相手にはアンチクライマックス法で、最初に結論やインパクトのあるデータを示して関心を持ってもらってから進めることが有効です。
ビジネスではこちらがよく使われます。
男性もこちらの話法が好まれ要点を早めに伝えないと結論をせかされます。
相手によって話方を変えるのもよりよく話の内容を伝えるために重要なんですね。
今回も
からです。あと1,2回ぐらいでまとめられるかな。
今回もお付き合いありがとうございました。