リハビリ勉強ノート25 新型コロナを正しく恐れよう!感染症について4
本日は感染症の基礎
そもそも感染症とはどんなものなのでしょうか?
前回の記事はこちらから
感染とは
体内に侵入した微生物が健康を脅かす場合寄生と呼び、すべての感染症は何らかの微生物の寄生によります。
感染症は細菌、真菌、ウイルス、寄生虫などにより引き起こされます。
肺炎球菌やブドウ球菌などは細菌、新型コロナや季節性インフルエンザ、ノロなどはウイルスに分類されます。
いわゆる風邪はウイルスによる上気道炎のことをいいます。
細菌とウイルスは構造も大きさも違います。
いわゆる抗生物質は抗菌薬の一種であり、細菌にしか効かず、構造の違うウイルスには効果がありません。
抗ウイルス薬はインフルエンザなど一部のウイルスに対してのものしかなく、風邪の特効薬は存在しません。
よって対症療法が中心となります。
感染の成立と感染症の発症
感染は病原体が体内への侵入により直ちに起こるわけではありません。
体内に入って一定以上に増殖したとき感染の成立とし、感染の結果、自覚的・多角的な所見が認められれば感染症の発症とします。
感染症は宿主と病原体の相互作用によっておこるもので、宿主の感染防御能と病原体の菌力の相対的な力関係によって決定します。
以下の図のようになります。
病原体の菌力
病原体の宿主に対して有する付着力、侵入力、毒素や酵素の産生力および菌量をもてその病原体の菌力とする
この中で我々がコントロールできるのは菌量でしょうか。
- いわゆる三密を避ける
- 換気をする
- マスクをする
- 手洗いをする
- 手指消毒をする
- 濃厚接触を避ける
- 環境整備(周囲を清潔にすること)をする
など一般に言われていることは侵入する菌量を減らすための手段になります。
紫外線発生装置や太陽光も効果があるという話もありますが根拠が不確かなためまだ、よくわかっていません。
宿主の感染防御能
病原体の侵入に対してこれを防御する種々の因子、機能があります。
- 宿主の感受性:年齢、予防接種、栄養状態、既往歴、基礎疾患
- 物理的・科学的バリア:皮膚・粘膜、非特異的液性因子(涙、唾液など分泌物)、胃液、腸内細菌叢
- 免疫反応
感受性としては栄養状態は個人でも改善することが可能。
バリアとしては皮膚や粘膜の乾燥の予防、適切な水分補給など。
免疫としては安静、保温、ストレスや睡眠不足の解消、過労・疲労しないなど。
これらの対策で
とすることで感染症を防ぐことができます。
病原体への暴露を極端に避けてゼロリスクをとろうという方がいますが、完全に遮断することは不可能に近いです。
数少ない病原体との接触で感染は成立せず、やはり程度が問題となります。
また、感染防御能を高めることは感染したとしても、その後の重症化を防ぐという点でも大切です。
体調管理、ソーシャルディスタンスに配慮しながら快適な日常が過ごせるよう工夫していきましょう😊
僕は明日はジョグでストレス解消+体力アップで感染症予防します❗❗
本日の参考文献
からでした。