リハビリ勉強ノート28 新型コロナを正しく恐れよう!感染症について7
今日は感染対策について
前回の記事はこちらから
感染症を予防するために我々ができることは以前にも取り上げた感染経路を遮断することが必要になります。
医療従事者であれば口酸っぱく標準予防策というものの指導を受けます。
うちの職場でも年2-3回感染対策の院内講習会への参加が義務付けられています。
そこで今回は標準予防策を中心に家庭できる対策について取り上げてみたいと思います。
標準予防策とは
「汗を除くすべての血液、体液、分泌物、排泄物、傷のある皮膚、粘膜は伝播しうる感染性微生物を含んでいるかもしれない」という原則に基づき、感染の有無に拘らずすべての患者、医療従事者に適応する感染対策です。
主な内容は
- 手指衛生
- 個人防護具の着用
- 咳エチケット
になります。
それぞれについてみていきます。
手指衛生
主に「石鹸と流水による手洗い」と「手指消毒」があります。
まず手洗いは必ず石鹸もしくはハンドソープを使用しよく泡立てることが大切です。
これを使わないとほぼ気分的に洗ってるつもりになっている程度で病原体の除去効果はほぼないといっても過言ではないほどです。
より引用です。
まず手洗いについて
少なくとも30秒以上は行なわないと十分病原体の除去ができないと言われています。
次に消毒です。
消毒も手洗い同様すり合わせることが重要です。
乾くまですり合わせましょう!
良く手を振って乾かしている人がいますが効果が半減するためNGです。
これらの使いわけですが、目に見える汚れがある時は手洗い、ないときは消毒で良いです。
汚れがあるとその部分には消毒の効き目が乏しいからです。
もちろん両方やった方が病原体除去の効果は高いのでしょうがおススメしません。
皮膚のバリア機能が低下してかえって病原体が付着しやすくなったり、荒れた傷口から侵入をしやすくするためです。
医療従事者も両方併用することはまずありません。
ハンドクリームなどでスキンケアもしっかりやりましょう。
手荒れがひどい人は少し高いですが、
を使用することが個人的にはおススメです。
個人防護具の使用
家庭で一般に使用するとすればマスクになりますね。
サージカルマスクも含めて装着しても気道に病原体が侵入することを防ぐ効果はそれほどありません。
ないよりはマシレベル。
どちらかというと自分が感染していることを前提にして飛沫により周囲に感染させないように使用します。
マスクですが、しっかり装着しなければ効果がうすいです。
よく裏表、上下が間違っている人を見かけます。
ワイヤーがはいっているのが上(鼻にあわせる方)なのはわかりやすいと思います。
写真は同じマスクですが、どちらが表(外側)でどちらが裏(顔側)かわかりますでしょうか?
答えは上の写真が裏で、下の写真が表です。
上の写真はマスクのひだが谷になっているので外側に向けるとそこに埃とともに病原体が貯まりやすくなるため、顔側につけます。
しっかり広げて隙間ができないように装着しましょう。
咳エチケット
これは実はガイドラインがあります。
- 咳をするときは鼻と口をティッシュペーパーで覆い、使用済みのものはすぐに捨てる。
- マスクを装着する。
- 飛沫などに触れた場合は速やかに手指衛生を行う。
-
できれば1m以上の距離を空ける。
などが書かれています。
ティッシュペーパーがない場合は、腕で覆うなどの応急対応が必要です。
できることから実践してみましょう。
あくまでも感染経路を遮断することが目的ですので、手指衛生をやりすぎても意味がないどころか逆効果ですし、マスクも屋外や周囲に人がいない場所では外すといったことも問題ありません。
今回取り上げませんでしたが、環境整備(物品の消毒、掃除、換気)などもやれると良いでしょう。
今回は記事が長くなりましたがお付き合いいただきありがとうございました。