理学療法士ランナーのラン&ワークブログ

40代子育て中おじさん理学療法士ランナーの練習日誌とサブ4を目指す初心者へのランニングに役立つリハビリの知識を中心とした日常の記録

練習日誌20/10/7ジョグ5km 今週のお題「運動不足」実は運動不足は怖い

今週のお題「運動不足」に投稿。

運動不足の影響について理学療法士の視点から論じてみました。

こちらは後半の記事で。

ちなみに今日は雨でランオフ。

先に昨日の練習日誌から。

ジョグ5km

いつもはポイント練でスピード練の水曜日ですが、フルマラソン完走からまだ期間も短いため快調走です。

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思ったよりも動きが戻ってきています。

今週末は晴れてたらペース走にしようかロングのジョグにしようか迷ってます。

雨で走れないかも・・。

まあレース明けのレストだと思って焦らず回復を図っていきます。

 

運動不足は怖い

僕ら市民ランナーはほとんど毎週というかオフの日の方が少ないぐらい走っているので運動不足になることはありませんが、レース明けや怪我で安静を余儀なくさるとディトレーニンと呼ばれる状態になります。

ディトレーニングが身体に及ぼす影響は、

  • 膝伸展筋力の減少
  • 最大酸素摂取量の減少
  • 心拍数や末梢血管抵抗の増加
  • 1回拍出量や血液容量の減少
  • 腓腹筋断面積の減少

などが報告されています。

全身持久力は2週間ほどでも優位に低下、最大酸素摂取量は20日間で28%も低下するといわれています。

一方で肺活量などの呼吸機能や遅筋繊維はほとんど低下しないともいわれています。

怪我している間のトレーニングはこれらから心機能維持や動かせる部位の最大筋力の維持を目的としたものを行っていくと復帰につながりやすいかと思います。

 

ディトレーニングはいいとしても本当に怖い運動不足はその先です。

 

理学療法士として良く出会うのは廃用症候群(最近は生活不活発病ともいう)です。

 

廃用の怖さをあらわす論文にダラススタディという3週間のベッドレスト実験から 30 年経過時に追跡調査を行った研究 があります。

この研究では3 週間のベッドレストによる全身持久性体力の低下 (26%) が 30 年分の加齢に伴う低下と同程度であったことが示されています。

廃用は筋力、持久力低下にとどまらず循環・呼吸器系、内分泌・代謝系、精神神経系などさまざまな臓器の症状として多岐に現れ、最近では骨密度低下により骨折の原因となることが分かっています。

これは高齢者に限ったことではなくダラススタディの被検者も若者です。

 

また、こんな研究もあります。

ラットの足を6週間ギブス固定した後の神経活動を調べると、実際に足に炎症を起こしたラットと同様の活動を示しました。

つまりただ不活動にしただけでケガをしたのと同じぐらいに痛みを感じやすくなってしまうというとこです。

 

運動不足もここまでくると怖ろしいですね😨

 

動物は「動く」「物」と書くように動かないということは様々なトラブルの原因となります。

 

しかしながら動くことがつらいようだとやはり、運動不足になってしまうので、動きたくなるような、動くことが楽しくなるような趣味、活動を見つけられると良いですね。

 

僕もほぼランニング依存なので運動不足とは無縁です😁

 

皆さんも無理のない範囲で運動して楽しい日常を送りましょう!