リハビリ勉強ノート22 新型コロナを正しく恐れよう!感染症について1
新型コロナウイルスで騒がれる昨今、医療関係者でない方からすると感染症科や呼吸器内科医師でなくても病院職員にいろいろ聞きたいことも多いようで、中にはかなり間違った情報を持っていらっしゃる方もおられます。
また、僕は感染対策部門の所属ではありませんが、呼吸療法士として業務行っていることもあり他のリハビリスタッフから感染症関連の質問を受けることもあります。
今わかっている範囲での情報(医師ではないので一般的なことまでですが)を基本的なことから少しでも情報共有として発信してお役に立てられたと思い、今回から感染症について皆様と一緒に整理していきたいと思います。
本日は8/7国立国際医療研究センター「COVID-19レジストリ研究の中間報告」のセミナーの内容の紹介です。
解析対象
約230施設、約2,700例、レジストリ開設から7月7日までに登録された「入院治療を行った患者かつ入院時陽性の患者」
重症度内訳
- 「酸素不要」(61.8%)
- 「酸素要」(29.7%)
- 「挿管など」(8.5%)
並存疾患
- 軽症糖尿病(14.2%)
- 高脂血症(8.2%)
- 脳血管障害(5.5%)
入院時の症状
(37.5度以上)発熱、咳、倦怠感、呼吸困難感が多く、軽症例では頭痛、味覚障害、嗅覚障害を訴える例が多かった。
退院時の転帰
全体で自宅退院(66.9%)が最も多く、ついで転院(16.6%)、医療機関以外への施設への入所(7.4%)で、入院死亡は7.5%だった。とくに挿管などの処置の例での死亡は33.8%と高い数値だった。
海外からも各種報告がされていますが、ウイルスの株が違う、人種や医療水準、医療体制が異なることから、個人的にあまり参考にならない気がするため本邦の発表を選択しました。
専門用語が多くわかりにくかったでしょうか!?
これだけでは新型コロナが他の呼吸器感染症(肺炎、インフルエンザなど)と比較してどうなのかが判断できないため次回(ランオフの日8/17頃予定)以降で比較していきたいと思います。
今回こちらより引用させていただきました。
詳細についてはご確認ください。